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カラー剤でアレルギー反応?!この反応を説明できますか?

2020/10/09

#アレルギー , #美容業界の現状

カラー剤でアレルギー反応?!この反応を説明できますか?

アレルギーという言葉を以前より多く聞くようになりました。

 

美容室も例外ではありません。

 

 

「カラー剤でアレルギー反応が出ました」

 

 

元SMAPでタレントの中居さんは、TVで顔がパンパンに腫れた自分の顔を公開しました。

 

美容師の皆さん。

 

この反応を説明できますか?

 

 

こうしたアレルギー反応が出る方は今後ますます増えていきます。

 

アレルギーのもとになる要素が、実は「食べ物の変化」や「ペットブーム」などによって私たちの生活の中に溢れているからです。

 

花粉症が急に発症するように、ある時急に限界値を超えてアレルギー反応を起こす。

 

しかも、それは体の全く別の場所に出てくるのです。

 

パーマやカラーの施術時に、「ひりひりする」「赤くなった」「かゆい」があれば、その時は大丈夫でも、蓄積されいつか発症する場合があるということです。

 

 

アレルギーの要素として、

 

(カラー剤の成分)

・酸化染料=カラー剤の中のジアミン染料

 

(カラー剤、パーマ剤の成分)

・アルカリ剤=髪や皮膚のタンパク質の細胞を溶かします。

・過酸化水素=大量の活性酸素を生みます

 

のうち、どれが反応するかは人によります。

 

 

ジアミンというのは、『パラフェニレンジアミン』や『硫酸トルエン-2.5-ジアミン』などの化学染料のことなのですが、私たちが使用しているほとんどのヘアカラーの主成分がこの『ジアミン』です。

 

 

ヘアカラーにおけるベースの色となる、「ブラウン」や「ブラック」などの濃い色を少ない色素で出すことができ、いくつか混ぜ合わせることで様々な色を簡単に作れるなどの理由から、現在のヘアカラーにおいて無くてはならない存在です。

 

 

とくに日本人含むアジアの人にとって黒く染めることは大切なので(白髪染め、黒染めなど)、今のところ『ジアミン』は欠かせない成分なのです。

 

 

酸化重合と呼ばれる化学反応により髪の毛の内部からしっかりと発色するために色持ちもよく、素晴らしい染料なのですが・・・

しかし、この『ジアミン』、

 

アレルギー反応を引き起こす原因であるとして、劇薬に指定されています!

 

 

ヨーロッパでは、『ジアミン』のヘアカラー剤としての使用が禁止されている国もあります。

(元がブロンドや金髪のために黒く染める必要性も少ない)

 

このジアミンはアレルギー反応を引き起こす原因になるだけでなく、酸化剤と混ぜた時にできる中間物質にも有害性があることが知られています。

 

 

アレルギーによる反応は体内の免疫が過剰反応するもので、長年にわたって体内に蓄積され続けたものが体内の許容量を超えたときに、皮膚のかぶれ、赤み、かゆみ、炎症などのほか、大量の抜け毛が発生するなどのトラブルがおこります。

 

また、時にはアナフィラキシーショックなど命に関わる症状を引き起こし、入院や点滴による治療が行なわれる事態になることもあります。

 

 

このような問題を避けるために、髪の毛を染める場合にはかならず事前に『パッチテスト』を行ないましょう。

 

カラーリング剤を、使用する48時間前に腕の内側などの目立たない部分に少量塗布し、反応を見ます。

わずかでも赤み、かゆみ、炎症などの兆候があれば、使用を中止してください。

 

 

アレルギー反応はいつどんなタイミングで起こるのかはわかりません。

今までなんともなかった方でも突然発症してしまうものです。

 

ジアミンの含まれるヘアカラーをするということは、そういうリスクもあると知っておいて下さい。

 

もちろん市販のカラー剤の方が発症する可能性は高いです。

 

だからこそ、市販の商品を使われるお客様は尚更、プロである美容師がしっかりと『事前診断』をすることが大切です。

 

 

プロの美容師として、頭皮や頭髪の診断をしながら「安全」「症状」「色」のバランスを上手くバランスを取りましょう。

 

 

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(文/なびきゅう事務局・だだいん)

 

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